“自分の人生は自分で創って行く”というライフデザインの考え方。
今は随分浸透していますよね。
ただ、当時の私は、母の姿から、“結婚した女性は、夫の状況に合わせ、耐えて生きなければいけない。“と思っていました。
仕事と子育てのあいだで、自分が思うように生きられないもどかしさに“結婚した相手が悪かったと”、人生を半分諦めていて。
ただ、その一方では、こんな人生は嫌だ!と思う自分もいて。
そんな私の人生を大きく変えたのは、またしても母なのでした。

長い間、病を患っていた母でしたが、急にどうこうなるとも思っていなくて。
そんな母の病気が急変し、あっという間に他界。
田舎の長男に嫁ぎ、家族を養うこと、親戚の付き合い等で大変苦労をし、ようやく自分の時間をもてるようになった時には、病気で体調はままならなくなり。
思うようにならないことを、日々を、いつも誰かに愚痴り、被害者意識が強くなっていった母。
そんな母が他界後、実家に残した 趣味のお針子は、“この世に未練がある”と言わんばかりに、ぬいかけのまま。
農作物のスケジュールメモや次回の病院の予約など、日常全てがそのままに。
その光景を目にし、「母は自分の人生に後悔していないかったの?この世に 思い残しはないの?」と思うように。
そして、その思いは 私自身の中で、私自身の今の生き方を本気で考えさせられるようなことにつながって行ったのです。

